白い繭玉から糸取りの作業を行う女性たち(長浜市木之本町大音・佃平七糸取り工房)

白い繭玉から糸取りの作業を行う女性たち(長浜市木之本町大音・佃平七糸取り工房)

 三味線や琴に使う糸を繭から採る伝統の「糸取り」の作業が、滋賀県長浜市木之本町で最盛期を迎えている。女性職人が昔ながらの糸取り機を操り、「カタカタ」と軽快な音を響かせながら生糸にしている。

 賤ケ岳の麓の長浜市木之本町大音の佃平七糸取り工房で、女性6人が作業をしている。「だるま」と呼ばれる木製の座繰り機を使い、80度ほどの湯に繭玉を浮かべると小さなほうきでほぐし、約20個の繭玉から出た細い糸を1本にまとめていた。生糸は地元の和楽器糸の製造会社に卸す。

 昔は田植えが終わった後、糸取りを地域全体で行っていたが、今では同工房だけ。女性(69)は「今年は雨が少なくていい繭になっています。光沢があり強い、いい音が出そうです」と話した。作業は今週いっぱい続く。