大学以外でも学問を-。そんな新しい知の形を探る試みが京都で始まっている。西陣にある築100年超の京町家を拠点とする私塾「上七軒文庫」。

 建物は明治期に西陣織の機織り工場としてできた。すぐ近くにある京都五花街の一つ上七軒と比べれば地味な雰囲気が漂うが、講義のある日は少し様子が違う。

 「本日開講」と書かれた提灯が玄関にともり、学問の最前線が展開される。仏教学から生命倫理、サブカルチャーなど多岐にわたる分野で専門家が談論風発する。

 大学の街・京都から全国に向け発信する「現代の私塾」は、知の現場に何をもたらすのか。1年以上にわたり「生徒」として通う記者が報告する。