京都・西陣の京町家で月10回ほど開講される上七軒文庫。さまざまな研究者が集う私塾では、現代に求められる新たな「知」が模索されている。「日米のアカデミズムには限界を感じている」と話す代表者が、私塾にかけた思いとは何なのか。

■原点はアメリカ留学の衝撃にあった

 「大学の中だけで学問をしても袋小路。外から知の現状を捉え直すことで、突破口が見えてくる」

 現代の私塾を目指す上七軒文庫の代表・亀山隆彦さん(41)は語る。仏教学が専門の亀山さんだが、なぜ大学の外に可能性を見いだしたのだろうか。原点は米国経験にある。