春の観光シーズンに合わせて、京都・乙訓地域のJR駅舎の一部がデザイン装飾された。長岡京駅(京都府長岡京市神足2丁目)では、一帯特有の美しい竹林が、向日町駅(向日市寺戸町)は、京都向日市激辛商店街のキャラクター「からっキー」がそれぞれお目見えした。まちの玄関口が地域の特色で彩られ、関係者が活性化への期待を寄せる。
長岡京駅では、竹林のラッピング装飾が、改札口周辺の壁面や券売機などに施された。特産の竹を全面的に主張した粋な装飾に駅利用者らが感心している。
同駅によると、地元の高野竹工を通じて同市出身のフォトグラファー鞆岡(ともおか)隆史さんに竹林の写真を依頼したという。
装飾はモウソウチクやマダケを極太に拡大することで竹のまちを強調。一方、光り輝く美しい竹林をそのまま壁面に再現した部分もある。15日から設置したが、利用者から「地元の竹林をアピールしてもらうのはありがたい」などの声が届いている。
向日町駅では、駅舎入り口に、高さ約2メートルのからっキーがデザインされた。両手を大きく広げた姿が全面に描かれ、「激辛の首都」と添えられている。駅舎内では、200体のキャラクターから本物を見つける「からっキーをさがせ」も開催。
いずれかの写真をフェイスブックなどに投稿すると、抽選でぬいぐるみがもらえる。
駅との共同事業で、いずれも22日に除幕式があった。激辛商店街は「駅は、激辛の町へといざなう入り口。活動と地域が両方発展することにつながってほしい」としている。