御影堂修理に伴って特別展示されている釈迦如来立像

御影堂修理に伴って特別展示されている釈迦如来立像

「東寺文書をまもり伝える」展で紹介されている古文書(京都市南区・東寺宝物館)[LF]

「東寺文書をまもり伝える」展で紹介されている古文書(京都市南区・東寺宝物館)[LF]

 東寺に伝わる国宝や重要文化財(重文)の古文書を通じ、中世社会の一端をひもとく春期特別展「東寺文書をまもり伝える」が20日、京都市南区の東寺宝物館で始まった。

 同館が主催。天皇家や足利将軍家からの書簡などを含む「東寺文書」(重文)や、東寺の教学組織の議事録となる「学衆方評定引付(がくしゅうかたひょうじょうひきつけ)」(同)など、中世史研究の基本史料を中心に、中世から近世にかけての書状など約80点を紹介する。

 天下人になった豊臣秀吉が京都支配の一環として出した朱印状のほか、徳川家康が関ケ原の戦いの勝利を寺にも周知するために与えた禁制、室町時代に多発した土一揆によって堂宇が焼け落ちたあと法会の延期を話し合う学僧の議事録もあり、戦国期における不安定な世情を伝える。

 また、2019年度までの国宝・御影堂(みえどう)修理に伴い、建物内に安置している釈迦(しゃか)如来立像といった仏像を特別公開する。

 拝観有料。5月25日まで。開館は午前9時~午後5時。