生徒たちの願いが詰まった寄せ書き。右から4人目が安選手の父、安泰範さん(京都市南区・八条中)

生徒たちの願いが詰まった寄せ書き。右から4人目が安選手の父、安泰範さん(京都市南区・八条中)

安昌林選手

安昌林選手

 在日コリアンで東京五輪の柔道男子に韓国代表として出場する安昌林(アンチャンリン)選手(27)の母校、八条中(京都市南区)の生徒が「応援プロジェクト」を立ち上げ、全校生徒の寄せ書きを完成させた。先輩への熱いエールが並ぶ。

 在日3世の安選手は同中柔道部時代に全国大会に出場。桐蔭学園高(神奈川)を経て筑波大へ進んだが、韓国代表を目指して20歳で韓国へ渡った。今年5月に代表決定が報じられると、生徒や教員が声を掛け合いプロジェクトを開始した。

 校内に新聞記事を貼り出し、先輩について学んだうえで全校生徒291人が思い思いに記した。「八条中学校の誇りです」「一本勝ちが見たい」などと、大きな布の隅々にまで言葉が並ぶ。

 8日に学校を訪れた父の安泰範さん(56)に生徒会や柔道部の代表が贈呈した。2年生の生徒会メンバー、山崎遥翔(はると)さん(13)は「八条中の後輩として尊敬している。五輪では最後まであきらめず全力で戦ってほしい。金メダルを取ってきてください」とエール。安さんは「息子は八条中で学んだことを礎にして今がある。五輪では結果で皆さんの恩に報いたい」と感謝を表していた。