京都勢の甲子園春夏通算200勝を達成し、スタンドに向かって駆け出す龍谷大平安ナイン(25日午前11時15分、兵庫県西宮市・甲子園球場)

京都勢の甲子園春夏通算200勝を達成し、スタンドに向かって駆け出す龍谷大平安ナイン(25日午前11時15分、兵庫県西宮市・甲子園球場)

 京都の高校野球が新たな一歩を踏み出した。25日の第91回選抜高校野球大会で龍谷大平安が初戦を突破し、京都勢の甲子園通算勝利数が200に達した。夏の第1回大会を制した京都二中が1勝目を刻んでから104年。歴代代表が積み上げてきた功績を関係者がかみしめた。

 「京都の高校野球OBとしてうれしい。これからも勝利数を伸ばしてもらいたい」。山城OBで元プロ野球阪神監督の吉田義男さん(85)=兵庫県宝塚市=は偉業をたたえた。

 節目の大会ごとに京都勢の姿があった。後の甲子園大会につながる全国中等学校優勝大会が初開催された1915年は京都二中が初代王者に輝いた。戦禍を乗り越え再開した46年の第28回大会は同中が準優勝。メンバーだった金森正夫さん(88)=京都市下京区=は「甲子園で活躍できたのは先輩のおかげ。200勝の節目で平安がしっかり勝ってくれた」と喜ぶ。

 他の京都勢も、沢村栄治を輩出した京都商(現京都学園)が14勝、選抜大会で優勝経験もある京都一商(現西京)が12勝と甲子園での存在感は十分。通算102勝に伸ばした龍谷大平安に続く19勝を挙げているのは、京都外大西。「名門に『追いつけ追い越せ』で競い合い、京都のレベルが上がった証拠」と三原新二郎前監督(78)=広島市=は振り返る。

 99年には府北部勢で初めて福知山商(現福知山成美)が1勝を挙げ、夏の京都勢100勝目を刻んだ。田所孝二前監督(59)は「緊迫した試合になると、京都の緻密さと粘りが生きる。私の現役時は北部勢が甲子園で勝つなんて考えられなかった。福知山成美には201勝目を達成してほしい」と、26日に初戦を迎える同高にエールを送る。

 公立校の健闘も光る。大会創設100年となった夏の第97回大会で、京都二中の流れをくむ鳥羽が2勝を挙げ通算勝利を13勝に伸ばした。北嵯峨(2勝)、乙訓(1勝)なども地道に勝ち数を積み上げてきた。京都府高野連の燧土勝徳会長(56)は「200勝を達成してほっとしている」と語り、京都球界のさらなる発展へ思いをはせた。