「世界最大の花」のショクダイオオコンニャク。開花まではついたてで見られないようにしている(京都市左京区・府立植物園観覧温室)

「世界最大の花」のショクダイオオコンニャク。開花まではついたてで見られないようにしている(京都市左京区・府立植物園観覧温室)

 京都府立植物園(京都市左京区)の観覧温室で、“世界最大の花”とされるショクダイオオコンニャクの開花が目前に迫っている。無事に咲けば、栽培に取り組んで30年近くとなる同園初の快挙で、園職員は気をもみながら見守っている。

 ショクダイオオコンニャクは、インドネシア・スマトラ島に分布するサトイモ科の球根植物。同園では1993年に種をまいて株数を増やしてきたが、球根が腐るなど苦労続きで、他園の事例も参考に水やりの方法や肥料の量や種類を改善してきた。

 6月1日に新たな芽が出ているのを確認し、7月15日時点で高さ約2・3メートルまで急成長した。植物の一部を覆っていた葉が剝がれ落ち、内側から液体がしみ出るなど、開花の兆候が表れている。

 同園によると、16~18日ごろの夜間に、花を包んでいる「仏炎苞(ぶつえんほう)」がラッパ状に開くとみられ、腐った肉のようなにおいを放つという。2日間ほどでしおれる見込み。

 開花すれば国内21例目、関西では武田薬品工業の京都薬用植物園(左京区)に続き2例目。長年管理してきた府立植物園職員の磯見吉勝さんは「わが子を見守るような思い。植物の大きさや強烈なにおいを多くの人に体感してほしい」と話す。

 開花時には園のツイッターやホームページで知らせる。それまでは、ついたてで見られないようにしている。