保津川や嵐山のごみ問題について現状や取り組みを紹介する登壇者(京都市右京区)

保津川や嵐山のごみ問題について現状や取り組みを紹介する登壇者(京都市右京区)

 景勝地の嵐山(京都市右京・西京区)や京都府亀岡市を流れる保津川のごみ問題をテーマにしたシンポジウムが、右京区の旅館で開かれた。観光業者や行政関係者らが、現状や取り組みを語った。


 保津川遊船企業組合や京福電鉄の関係者と、亀岡市の桂川孝裕市長や大学の有識者ら5人が登壇した。


 嵐電嵐山駅エリアマネジャーで地元の清掃活動にも参加してきた長井喜美さんは、コロナ流行前後でのごみの変化について紹介した。インバウンド(訪日外国人)の激減後はごみの量も減ったが、「コロナ後も落ちている場所は変わっていない。一概にインバウンドが悪いとは言えないのではないか」と報告。


 保津川岸に漂着したレジ袋やペットボトルの回収に取り組んできた同組合代表理事の豊田知八さんは「目の前のごみを片付けるだけではいたちごっこになる」と指摘。「ごみの発生源や出る原因についても考えることが大切だ」と話した。桂川市長は亀岡市内の小売店でのプラスチック製レジ袋提供を1月から条例で禁止したことに触れ、「市民の意識を変えることが問題の解決にもつながる」とした。


 シンポジウムは嵯峨嵐山地域の活性化に取り組むNPO法人「さらんネット」(西京区)が主催して14日に開催、約50人が聴講した。