出火し消火活動が行われた朝倉神社の大杉(京都府南丹市園部町千妻)

出火し消火活動が行われた朝倉神社の大杉(京都府南丹市園部町千妻)

 15日午後6時10分ごろ、京都府南丹市園部町千妻で木が燃えていると通行人から119番通報があった。朝倉神社にある府指定天然記念物の大杉で、約1時間半後に消し止められた。けが人などはなかった。同町一帯は当時、雷雨に見舞われており、京都中部広域消防組合などは落雷による出火とみている。

 同神社の大杉は、幹周りが約10メートル、樹高が約40メートル。樹齢400年超と伝わり、幾たびも落雷に遭う代わりに集落を守ってきた神木として、地域の信仰を集めてきた。

 千妻区の崎山敏和区長(71)は「雷のすごい音がした。以前からある幹の裂け目の辺りが燃えていた」と話す。消防が消火活動に当たり、火は同日午後7時45分ごろに消し止められた。

 人や本殿、社務所などへの被害はなかったが、樹勢に悪影響を及ぼしかねないと地域住民らは懸念する。近年、衰えが見えたため、堆肥を施すなどの対策を実施。勢いを取り戻しつつあるところだったという。崎山区長は「ダメージはあるだろう。状態が良くなりかけていたのに」と声を落とす。樹木医に診断を受ける費用は高額で工面が難しいという。「当面は見守るしかない」とする。

 同市教育委員会は近く被害状況を調べる。