茶室をイメージした対面式の座席が特徴的な「宇治茶バス」の車内(京都市上京区・京都府庁)

茶室をイメージした対面式の座席が特徴的な「宇治茶バス」の車内(京都市上京区・京都府庁)

 宇治茶の郷(さと)をPRする「宇治茶バス」が来月から、京都府南部を運行する京都京阪バスの路線バスに登場する。茶室をイメージした対面式の座席やハート型の窓を設けた。26日、京都市上京区の京都府庁で出発式があり、茶道裏千家の千玄室前家元も宇治茶振興に期待を寄せた。

 京阪バスが4月6日のダイヤ改正に合わせ、府茶業会議所とJA京都やましろの協力を得て企画した。

 宇治茶バスは、後部座席を向かい合わせにして乗客がくつろげるようにした。座席はすべて畳の目のような模様のシートを採用し、手すりも竹模様でラッピングした。宇治茶の歴史を伝えるため茶つぼも展示した。ハート型の窓は「幸せを呼ぶ窓」として人気を集めている宇治田原町の正寿院の「猪目(いのめ)窓」を模した。

 出発式で千氏は、戦時中に偵察飛行機の中で茶をたてたエピソードを披露し「路線バスでお茶とは驚いた。路線バスなら一般の人がお茶に親しんでもらえる」とバスの完成を祝った。

 宇治茶バスは通常の路線バスに投入する。土日と祝日、盆などの休日ダイヤについては運行路線を京都京阪バスのホームページで公開する。4月7日~11月24日の日曜日と祝日、盆は京阪宇治駅-奥山田正寿院口間を1日1往復する。

 このほか、「お茶の京都」に関するイベントでの活用や、団体貸し切りの対応なども想定している。