上村松園の代表作が年代順に並ぶ会場(16日、京都市左京区・市京セラ美術館)

上村松園の代表作が年代順に並ぶ会場(16日、京都市左京区・市京セラ美術館)

 気品ある美人画で知られる上村松園(1875~1949年)の作品を一堂に集めた展覧会「上村松園」(京都新聞など主催)の内覧会が16日、京都市京セラ美術館(左京区)で開かれ、亡き母を追慕した「母子」(重要文化財)など約100点が披露された。17日開幕した。

 京都市出身の松園は、鈴木松年や竹内栖鳳といった明治時代の京都画壇を代表する作家に師事し、10代から頭角を現した。主に文展などの官展で活躍。1948年には女性で初の文化勲章を受章している。

 松園の画業を年代順に紹介する構成で、初期の代表作「人生の花」や女性の嫉妬を表現した「焔(ほのお)」、能の演目を題材にした「草紙洗小町(そうしあらいこまち)」のほか、障子をつくろう女性を清らかに描いた戦時下の「晩秋」など、各年代の名作が並ぶ。

 孫で日本画家の上村淳之さん(88)は幼少時の松園の記憶を交え「ひいき目かもしれないが、京都の日本画壇にとって大事な存在だった松園の作品はまだまだ生き残っていくと思う」と話した。

 同展は同館の開館1周年を記念して開催される。前期は8月15日まで。後期は8月17日~9月12日まで。祝日を除く月曜休館。有料。