青空の下、比良山系をバックにホラ貝の音を響かせて歩く山伏ら(26日午前10時5分、大津市南小松)

青空の下、比良山系をバックにホラ貝の音を響かせて歩く山伏ら(26日午前10時5分、大津市南小松)

 湖国に春の訪れを告げる恒例行事「比良八講」が26日、大津市南小松の雄松崎一帯であった。山伏や僧侶らが琵琶湖岸で法要を営み、湖上の安全や水源の山の保全などを祈願した。

 比良八講は中世に途絶えた行事で、1955年に再興された。「比良の八講、あれじまい」といわれ、寒風が吹き荒れるのもこのころに終わりを迎えるといわれる。

 この日は山伏や僧侶、稚児娘ら約50人が、ホラ貝を響かせながら一帯を練り歩いた。湖岸にたどり着くと、延暦寺の山田能裕(のうゆう)大僧正が水難者を供養し、比叡山の千日回峰行を達成した藤波源信(げんしん)大阿闍梨(あじゃり)が琵琶湖の浄水を祈った。山伏たちは漁船で沖に出て比良山でくんだ法水を湖に注いだ。

 家族で訪れた近くの女性(60)は「今日はおだやかな湖で、琵琶湖の大切さをしみじみと感じます」と話した。