おおらかな作風の与謝蕪村(左)と緻密さが際立つ伊藤若冲など、画家の個性を比べて楽しめる会場(京都市右京区・福田美術館)

おおらかな作風の与謝蕪村(左)と緻密さが際立つ伊藤若冲など、画家の個性を比べて楽しめる会場(京都市右京区・福田美術館)

 伊藤若冲(1716~1800年)が活躍した江戸時代の京都で、それぞれ独自の境地を開拓して競い合った円山応挙、呉春、曽我蕭白(しょうはく)らをまとめて楽しむ展覧会「京のファンタジスタ―若冲と同時代の画家たち」(京都新聞など主催)が、京都市右京区の福田美術館と嵯峨嵐山文華館で開かれている。前・後期合わせて約130点で、京都を彩った画家たちの競演を見せる。


 福田美術館1階は若冲と与謝蕪村を並べた。2人は同い年だが、若冲の「動植綵絵(さいえ)」に衝撃を受けた蕪村は、得意の俳諧と画境を組み合わせた作品に方向転換した。細密な若冲と柔らかな味わいの蕪村の比較が楽しめる。


 2階は品格ある写実の円山応挙をはじめ、文人画の池大雅、迫力ある長沢芦雪などが並ぶ。世界に10点ほどしかないという幻の画家・葛蛇玉(かつじゃぎょく)も見どころ。


 嵯峨嵐山文華館では画題で画家を見比べる。同じクジャクでも、繊細な円山応瑞、擬人的な呉春、異国的な岡本秋暉(しゅうき)など各自の個性が明確に伝わる。10月10日まで。展示替えあり。有料。