四条御旅所に向かって四条通を進む祇園祭の神霊渡御列(17日午後6時9分、京都市東山区)

四条御旅所に向かって四条通を進む祇園祭の神霊渡御列(17日午後6時9分、京都市東山区)

 祇園祭の神輿(みこし)渡御に代わる「神霊渡御祭」が17日夕、京都市東山区の八坂神社一帯で営まれた。白馬に乗せた榊(さかき)に祭神をうつし、四条御旅所(下京区)まで行列が厳かに進んだ。

 例年は神幸祭として3基の神輿が威勢の良いかけ声とともに夜の氏子地域を練って御旅所まで運ばれる。今年は新型コロナウイルスの影響を受け、昨年に続いて神輿の渡御を見送り、より代となる榊の「神籬(ひもろぎ)」を御旅所に運んで安置した。

 この日、八坂神社の舞殿前で神輿から榊へ神霊をうつす神事が行われ、午後6時に神社南側の石鳥居前を出発した。神宝とともに神職や各神輿会の輿丁(よちょう)ら約50人が御旅所(四条通寺町東入ル)までの約1キロを歩いた。御旅所では幕の内側で祭神が御幣(ごへい)にうつされ、さっそく参拝する人の姿が多く見られた。

 午前には2年連続で中止になった山鉾巡行に代わり、23ある前祭(さきまつり)の山鉾町の代表ら約60人が榊を持って徒歩で巡行する「拝礼行列」が行われた。下京区の烏丸通から御旅所まで四条通を歩き、神霊が巡行する前の街を清めた。