酒米のほか、きな粉や粒あんなどを使い和風な味わいが楽しめる「酒米おはぎパフェ」(京都市下京区・笹屋伊織別邸)

酒米のほか、きな粉や粒あんなどを使い和風な味わいが楽しめる「酒米おはぎパフェ」(京都市下京区・笹屋伊織別邸)

     新型コロナウイルスの影響で使われなくなった酒米を使い、京都市内の老舗京菓子店が「酒米おはぎパフェ」を考案した。飲食店の休業で日本酒の消費が減り、全国の酒蔵で酒米が余っているという。「同じ日本伝統の食文化を守りたい」と店舗に隣接するカフェで売り始めた。

 創業1716(享保元)年の京菓子店「笹屋伊織」(本社・南区)。交流がある西山酒造場(兵庫県丹波市)では例年に比べて仕込み量が半減し、仕入れた酒米約100トンを貯蔵していると聞いた。在庫を減らす手助けができないかと、コラボ商品の開発を思いついた。

 酒米の中でも甘みとうまみがある「兵庫北錦」を使用。もっちりとした食感の米の層に、丹波黒豆や粒あん、きな粉、白玉や黒蜜などを重ね、おはぎのような味わいのパフェに仕上げた。

 もち米やうるち米と比べ、酒米は水分量が少なく芯が残りやすい。酒造場のスタッフから米を水に浸す時間や炊き方のアドバイスを受け、和菓子職人らが試行を重ねた。

 同酒造場女将の西山桃子さん(46)は「酒類提供自粛の影響がこういうところまで及んでることを知ってもらい、応援されるのはうれしい」と感謝する。

 笹屋伊織の女将田丸みゆきさん(54)は「コロナでお互い大変な時期。小さなことでも、助け合う気持ちや取り組みが広がってほしい」と話す。

 酒米おはぎパフェは、ショップ&カフェ「笹屋伊織別邸」(下京区)で販売する。1650円。問い合わせは同本社075(692)3622。