東京五輪の時期に、あえて京都で舞踊公演を開く。歌舞伎女形の最高峰、坂東玉三郎(71)=人間国宝=が、そんな思いを胸に、7月(24~28日)と8月(2~24日)、南座(東山区)で立て続けに公演を開く。7月と8月で異なる演目を披露。唐織(からおり)や丹後ちりめんなど京都で作られる衣装や道具も使い、「繊細さが伝わる劇場で、日常を忘れてもらえれば」と語る。30年近く自らの舞踊公演を続ける南座、伝統工芸など京都の土壌が、玉三郎の舞踊美を育んできたともいえる。=敬称略