東京五輪の開幕が直前に迫り、都内の繁華街や駅には「TOKYO 2020」のエンブレム入り装飾が目立っている。競技会場周辺では大会スタッフや全国から集められた警察官が急に増えた。巨大な祭典が始まる実感は湧いてくるが、新型コロナウイルスは感染再拡大の気配を見せ、祝祭感からはほど遠い。

 今月8日、一部会場を除き無観客が決まった。自国開催であるにも関わらず会場でじかに見られない。各地の「ホストタウン」では事前合宿の取りやめなど交流が制限され、聖火リレーも京都府などが公道での開催を中止した。経済効果も見込めず、自国開催の恩恵が薄れつつある中、感染のリスクや犠牲を払ってまで開催する意義は何か…