東京五輪出場は果たせなかったものの、3年後のパリ五輪へ意気込みを新たにする西村(東京都港区)

東京五輪出場は果たせなかったものの、3年後のパリ五輪へ意気込みを新たにする西村(東京都港区)

 ビーチバレー男子で東京五輪の出場権を懸けた大会直前、ペア選手の新型コロナウイルス陽性が判明して出場を断念した西村晃一(48)=ITEC WINDS、花園高-立命大出=が、京都新聞社の取材に応じ、無念の思いを語った。「『やっぱり出たかった。悔しいな』と思える大会になってほしい」と、大会の成功や選手の活躍を願う。

 西村は、同じ所属先の柴田大助とペアを組み、6月上旬の代表決定戦に出場予定だった。開幕2日前に柴田の陽性が判明。代わりの選手を探したが見つからなかった。

 「試合に敗れたのであれば、練習の成果や課題といった得るものもあるし、納得もできる」。勝負の場に立つことなく五輪への道が断たれ、「得るものが何もない、初めての体験だった。1週間ほど家族とも会わず、引きこもり涙が止まらなかった」と振り返る。

 五輪選手にとっても大会期間中に出場を断念するケースはあり得る。西村は「僕と同じような気持ちになると思う。諦めきれないというか、仕方ないとは思えない。何と声を掛けてあげればいいか分からない」と話す。

 現役は続行し、3年後のパリ五輪に向けて練習を再開している。「この年になると、ちょっとサボるとすぐに(筋力や技術が)落ちる。先の見えない戦いだが、母や家族、スタッフのためにもう一回、挑戦したい」と意気込みを新たにしている。