新調された役行者山の高張り提灯(20日夜、京都市中京区室町通三条上ル)

新調された役行者山の高張り提灯(20日夜、京都市中京区室町通三条上ル)

黒主山のちまきを買い求める人たち(21日、中京区室町通三条下ル)

黒主山のちまきを買い求める人たち(21日、中京区室町通三条下ル)

 祇園祭は21日、後祭(あとまつり)の宵山期間に入った。昨年は見られなかった山鉾6基が建ち、厄よけちまきの授与も本格化している。新型コロナウイルスの影響を受けて24日の山鉾巡行は2年連続で中止となるが、京都市中心部は祭りムードに包まれている。

 後祭では、技術の継承を目的に、観覧自粛を呼び掛けつつ、例年は10基建つ山鉾のうち、北観音山、役行者(えんのぎょうじゃ)山、鯉山、南観音山、八幡山、大船鉾が建てられた。

 役行者山は室町通の姉小路~三条通間で高張り提灯31基を新調し、風情を引き立てている。茶室などで使われる北山杉の表面を装飾的に削った柱を使い、大工方棟梁(とうりょう)の男性(78)は「やるなら本物にしたかった。思っていたより壮観に仕上がり、満足しています」と話していた。

 一部の会所ではちまきを買い求める人の姿も見られた。後祭では6保存会が宵山期間中(23日まで)に対面でちまきを授与する。黒主山がお金のやりとりを減らすためにキャッシュレス決済に対応したり、鯉山が授与期間を延ばして集中を避けたりと、感染対策にも工夫を凝らしていた。