11カ国出身の29人が出場する東京五輪の難民選手団で、シリアから国別で最多となる男女9人の選手が出場する。八幡市には京都府内最大のコミュニティーがあり、戦火を逃れた同胞たちが活躍を祈っている。内戦は10年来続き、「金メダルを取って、シリアのことをみんなに知ってほしい」と、母国の平和に思いを重ねる。

 「みんなシリアを出てから自分の夢を勝ち取った。戦争があっても難民でもギブアップしない姿を見てほしい」。2012年に北部の激戦地・アレッポから来日し、八幡市の自動車販売会社に勤めるカリド・スルタンさん(32)は話す。

 シリアの内戦は11年の民主化運動「アラブの春」を端緒に始まり、政権側と反体制派の対立から……