野洲ジュニアフットボールクラブでプレーしていた頃の中島依美(中央)=同級生提供

野洲ジュニアフットボールクラブでプレーしていた頃の中島依美(中央)=同級生提供

 滋賀県で男子に混じってボールを蹴り始めた少女が、「なでしこジャパン」で奮闘している。24日の英国戦に先発出場したサッカー女子日本代表の中島依美(30)=INAC神戸、野洲市出身。「女子サッカーの未来のため、五輪の結果が大事になる」と自覚し、プレーで引っ張る。

 野洲小4年の時、野洲ジュニアフットボールクラブに入った。クラブ初の女子選手だったが、代表の野崎源市さん(62)は「男子を含めてもチームの中心だった。負けず嫌いで、あの頃からよく走っていた」と振り返る。五輪代表に選ばれた後、中島からLINEで「ここまで来られたのは代表のおかげです。全力で頑張ります」とメッセージが来た。

 強豪のINAC神戸に18歳で加入し、高いレベルの選手と競い合って成長。野崎さんは「澤さんとINACで一緒にプレーして、大きな影響を受けていると思う」と語る。なでしこの中盤で、ポニーテールを揺らしチームをまとめる姿は、2011年ワールドカップ優勝の立役者となった澤穂希さん(42)をほうふつとさせる。中島も「澤さんがいると安心感があった。同じ存在になるのは難しいが、自分にできることは精いっぱいやりたい」と語る。

 女子サッカーで滋賀県出身の選手が五輪に臨むのは、2004年アテネ大会に出場した大谷未央さん(42)以来。「ベテランになり、ゲームを読む力が上がっている。普段は物静かだが、闘志を秘めている」と大谷さんは湖国の後輩を高く評価する。

 なでしこの高倉麻子監督(53)は、大谷さんがナショナルトレセンコーチを務めていた時の同僚だ。「昔から選手の自主性を重んじる指導者だった」という。大谷さんは現在、MIOびわこ滋賀レディースのコーチとして中高生を指導しており、「子どもたちに前向きなメッセージを与える五輪になってほしい」と期待を込める。