大橋悠依選手

大橋悠依選手

 緊張、重圧、恐怖。競泳女子400メートル個人メドレー予選2組で初の五輪に登場した大橋(イトマン東進、草津東高―東洋大出)は表情をこわばらせながら、恐怖感と闘っていた。

 直前の男子400メートル個人メドレーでエースの瀬戸がまさかの予選落ち。平井コーチに「正直、怖いです」と打ち明けると「それが普通だと思うから、決めたようにただ泳ぎなさい」と助言され、決意を固めた。

 レースプランはバタフライ、背泳ぎ、平泳ぎをしっかりと泳ぎつつ、最後の自由形に余力を残すこと。大会前にポイントに挙げていたバタフライは1分2秒秒07でトップから0秒24差の3位。続く得意の背泳ぎは長い手を使って伸びやかに水をかき、折り返し点でトップに浮上。後半はさらにペースを上げ、「あまり実感がなかったけど、本当に五輪で泳いでるんだなと思いながら泳いでたので、不思議な感じでした」。平泳ぎで後続と差を付け、自由形に持ち込んだ。

 タイムは全体3番目の4分35秒71で、さらに記録を伸ばす自信をのぞかせる。異例の午前決勝となる自国開催の五輪。「プレッシャーはありますけど、できることをやったらメダルは取れると思うので、自分のことに集中したい」。午前11時12分。競泳人生を懸けた大一番になる。