女子400メートルリレー予選のレースを終え、タイムを見つめる(左から)大本里佳、酒井夏海、池江璃花子、五十嵐千尋=東京アクアティクスセンター

女子400メートルリレー予選のレースを終え、タイムを見つめる(左から)大本里佳、酒井夏海、池江璃花子、五十嵐千尋=東京アクアティクスセンター

 京都市右京区出身の大本里佳(ANAイトマン、立命館高―中央大出)が女子400メートルリレー予選でアンカーを務めた。病から復帰した池江らとチームを組み、初の五輪に挑んだ大本はレース後、「予選で日本新を出して決勝に進むことが目標だった。みんなが本当に努力してきた。どちらも達成できず、本当に悔しい」とコメントした。

 2年前の夏。世界選手権でリレーの五輪出場枠獲得に貢献した。当時、大会への参加標準タイムを切っていたのは大本だけ。絶対的エースだった池江は不在で、「どれだけ璃花子がしんどい思いをしながら泳いでいたのか分かった」とチームを引っ張る責任の重さと不安を感じていた。重圧と闘う一方、女子短距離の中心選手として7種目計11レースに挑んだ経験は大きな自信となった。

 以降、「世界と戦う」と常に強気な口調で自分を追い込んできた。100メートル自由形は53秒台前半を目標に、より前方で水をつかめるように昨年から泳法を修正。スタートも見直し、代表としての自覚を胸にスプリント力の強化に心血を注いだ。

 本番では、長い手足を生かして水をかき、前の中国を追った。「国際大会が久しぶりで、流れてくる波の感覚は違った」としつつ、チーム最速だった池江とともに53秒台をマーク。しかし、日本記録には0秒03届かず、決勝は遠かった。