外国人観光客らにマナー違反項目を伝える高札(京都市東山区花見小路通四条下ル)

外国人観光客らにマナー違反項目を伝える高札(京都市東山区花見小路通四条下ル)

祇園町南側に集中する外国人観光客への対策を門川市長(左)に求める高安会長(右から2人目)=京都市中京区・市役所

祇園町南側に集中する外国人観光客への対策を門川市長(左)に求める高安会長(右から2人目)=京都市中京区・市役所

 訪日客の増加を受け、京都市東山区の祇園町南側地区協議会が、会員の飲食店や住民らに初めて行った「観光客の迷惑行為に関するアンケート調査」の結果をまとめ、27日、対策を求める要望書を市に提出した。市は監視カメラの設置や、マナー違反を注意するスタッフの配置などについて検討する方針を示した。

 祇園町南側は花見小路通の両側にお茶屋など京都らしいまち並みが残り、5年ほど前から多くの外国人観光客らが押し寄せ、「観光公害」が深刻化している。同協議会は観光マナーを周知する高札の設置など対策を講じているが、このままではまちの風情や良好な生活環境が壊されるという危機感から昨年8~9月にアンケートを実施した。

 会員約300軒のうち約50軒から回答があった。具体的な意見では「芸舞妓の活動に支障を来す」「私有地に無断で立ち入って写真撮影する」という声のほか、ごみのポイ捨て、格子戸といった伝統的な建物設備の破損、道幅いっぱいに広がった散策などの苦情が寄せられたため、改善を求める要望書をまとめた。

 高安美三子会長と太田磯一幹事が中京区の市役所を訪れ、「外国人観光客らによる迷惑行為は依然として発生しており、われわれの我慢も限界。早急に改善に向けて取り組んでほしい」とする要望書を、アンケート結果とともに提出した。

 高安会長は「祇園町南側は観光のまちではない。観光客の分散化やマナー啓発に市はもっと取り組んでほしい」と述べた。門川大作市長は「観光と市民生活が調和する全国のモデルとなるように、踏み込んだ対策を行いたい」と応じた。