2枚の大きな絵が、大阪・国立文楽劇場のロビーに昭和の時代から飾られている。1枚は『夏祭浪花鑑(なつまつりなにわかがみ)』の主人公・団七(だんしち)、もう1枚は『生写朝顔話(しょううつしあさがおばなし)』のヒロイン・深雪(みゆき)。ともに夏を象徴する人気演目。大詰め、大切なものを必死に追い掛けていく姿が共通する。団七は男のメンツを何より大切に、深雪は、ひたすら一途(いちず)な恋心で辛苦を生き抜く。