芳田司選手

芳田司選手

芳田の試合を見守る山崎さん(中央)、岡山さん(左端)ら円心道場関係者=京都市上京区・円心道場

芳田の試合を見守る山崎さん(中央)、岡山さん(左端)ら円心道場関係者=京都市上京区・円心道場

  東京五輪の柔道女子57キロ級は26日、日本武道館で行われ、京都市上京区出身の芳田司(25)=コマツ=が、3位決定戦でリパルテリアニ(ジョージア)を破り、銅メダルを獲得した。芳田は「絶対銅メダルを取ってやろうと思っていた。金メダルを目指していたので、まだまだ力が足りない」と話した。


 芳田は初戦となる2回戦を一本勝ち。準々決勝も優勢勝ちで順当に勝ち上がったが、準決勝は延長の末に敗れ3位決定戦に回った。
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 芳田は中学から地元を飛び出し、「柔道留学」で腕を磨いた。神奈川、福岡、東京と古里から遠く離れた地で鍛錬の日々。「毎日の生活を送ることで必死だった」と振り返り、身長156センチと小柄でも強い負けん気で新たな環境に立ち向かった。


 母の勧めで8歳から自宅に近い円心道場に通い始めた。歴史深い京都の町道場で基礎を身に付け、新町小5年で出場した全国大会で3位に入った。中学は神奈川の相原中へ。父と一緒に見学に行くと、1学年上に田代未来(コマツ、東京五輪女子63キロ級代表)がいた。「すごい選手が集まっているところで一緒に練習できたらいいな」と迷わず進路を決めた。厳しい練習の合間、コンビニを利用して減量メニューを作るなど工夫も重ねた。高校は福岡の敬愛高を選び、3年で全国高校総体を制した。


 高校卒業後は実業団のコマツに入社。ロサンゼルス五輪金メダルの松岡義之氏らに指導を受け、世界選手権では2017年から3大会連続で決勝進出を果たすなど、女子57キロ級のエースに成長した。
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 よしだ・つかさ 1995年生まれ。円心道場で競技を始め、新町小5、6年で全国小学生学年別柔道大会3位。相原中(神奈川)、敬愛高(福岡)で全国優勝。世界選手権は2018年に初制覇。17、19年は2位。得意技は内股。156センチ。