京都地裁

京都地裁

 時代劇などの撮影用かつらの所有権を巡り、松竹撮影所(京都市右京区)と老舗の製作会社「八木かつら」(同市北区)が互いにかつらの引き渡しを求めた訴訟の第1回口頭弁論が26日、京都地裁(長谷部幸弥裁判官)であった。双方が相手側の請求に対して棄却を求めた。


 製作会社側の訴状などによると、同社は松竹撮影所からかつら一式の修理や着脱などの業務を継続的に受託してきた。撮影所内のメーク室を賃借するなどして、かつら3千点以上を保管していたが、コロナ禍の影響などで同室の賃借契約が昨年9月末で終了。同社はかつらを引き揚げようとしたが、撮影所も所有権や使用権を主張し、協議したが折り合わなかったという。


 製作会社側は「業界では『かつらはリース品』が常識」と主張。撮影所側は「製作費を負担しており所有権がある」として、製作会社が持ち出したとされる69点の引き渡しを求めている。