日本酒サークルの設立イベントで各地の地酒の飲み比べを楽しむ学生たち(16日、京都市伏見区・龍谷大深草町家キャンパス)

日本酒サークルの設立イベントで各地の地酒の飲み比べを楽しむ学生たち(16日、京都市伏見区・龍谷大深草町家キャンパス)

 日本酒の魅力を広めようと、龍谷大(京都市伏見区)の学生らが大学公認の日本酒サークルを立ち上げた。産学連携活動の一環として大学の予算も使え、教員も運営に携わる。日本有数の酒どころ、伏見にある大学のサークルとして日本酒普及を図るイベントや商品企画などにも取り組むという。

 サークル名は「日本酒文化研究会 TASHINAMI(たしなみ)」。同大学経営学部の秋庭太准教授(地域企業論)ゼミで日本酒について学ぶ学生が中心となり運営する。

 秋庭ゼミでは、2015年からゼミ活動の一環で、日本酒勉強会と銘打ったイベントを6回開催。京町家を改修した「深草町家キャンパス」を会場に、酒造メーカーの社長や杜氏(とうじ)を招いた講演会や飲み比べなどを行い知識や理解を深めてきた。

 秋庭さんは日本酒の価値に気付く学生の表情に手応えを感じつつ、「仲間内の飲み会の延長になってしまってはいけないと思った」。活動の幅を広げ、質を高めたいと、一般学生や酒造関係者らも参加できるサークルの設立を大学に申請した。秋庭さんが教員部長として運営に参画することで、学生メンバーが卒業しても存続でき、イベントで集客が見込めれば企業にもメリットがあるという。

 16日夜に町家キャンパスで設立イベントを開き、約40人が集まった。全国の地酒13銘柄が並び、北海道から招いた利き酒講師の淺治岳文(あさじたけふみ)さんが「自分の好みの酒を見つけてもらえたら」と製造工程や味の特徴などを説明。学生たちは「飲みやすい」「甘い」などと声を上げて、飲み比べを楽しんだ。

 参加した2年神田七海(ななか)さん(21)は「日本酒は憧れがあったが、なかなか買えなかった。味の違いなどが分かって良かった」と喜んでいた。秋庭さんは「日本酒を飲んだりさまざまな人と出会えたりする機会を提供するプラットフォーム(基盤)として機能させたい」と話す。