金メダルから一夜明けた記者会見で喜ぶ宇山賢=31日、東京都内

金メダルから一夜明けた記者会見で喜ぶ宇山賢=31日、東京都内

 東京五輪のフェンシング男子エペ団体で1回戦の米国戦から途中出場し、全4試合を戦い抜いて日本フェンシング初の金メダルに貢献した宇山賢(三菱電機、同大出)は31日、東京都内で記者会見し、「少しずつ実感が湧いてきた。悔いを残さず出し切った満足感がある」と充実した表情で語った。

 29歳で迎えた初の五輪。代表には補欠として選出されたが、獅子奮迅の活躍を見せた。

 最も印象的だった試合に、一時は8点差をつけられた米国戦を挙げた。大黒柱の見延に代わって登場すると、7得点して逆転劇を主導。「気持ちを全開にしてピストに立った。次の加納選手も僕を点火剤にして、良い連鎖を起こしてくれた」と笑顔で振り返った。

 母校の同大出身者では五輪初の金メダリストとなった。「第1号と聞いてびっくりしている。(同大学体育会のOB・OG組織である)同志社ユニオンなどいろいろな団体にサポートしていただいた。(コロナ禍が)落ち着いたらメダルを握りしめて凱旋(がいせん)し、応援への感謝を伝えたいと思っている」と笑顔で述べた。

 1964年の東京五輪男子フルーレ団体で4位入賞した田淵和彦さんからも祝福の電話があったといい、「(試合後に)『ようやったな。大変なこともいっぱいあったのに、それをはねのける結果を出して良かったな』と声を掛けていただいた」とうれしそうに話した。