お茶屋にあいさつに訪れた芸舞妓たち(1日午後0時2分、京都市東山区)

お茶屋にあいさつに訪れた芸舞妓たち(1日午後0時2分、京都市東山区)

 芸舞妓が芸事の師匠やお茶屋に感謝の気持ちを伝える夏の伝統行事「八朔」(はっさく)が1日、京都市東山区の祇園かいわいであった。厳しい暑さが続く中、マスク姿の芸舞妓が通りを行き交い、訪問先でにこやかにあいさつを交わした。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、あいさつ回りの中止を呼び掛けた花街も多かった。節目の行事として実施した花街も、正装の黒紋付きではなく夏着物を着用したり、少人数で回ったりするなど感染対策を徹底。例年に比べて静かな八朔の日となった。

 同区末吉町のお茶屋では、訪れた芸舞妓が「おめでとうさんどす」「相変わりもせず、おたのもうします」と丁寧に頭を下げた。出迎えたおかみは「暑いところ、よう来てくれはった」とねぎらいの笑顔を向けた。

 八朔は旧暦の「八月朔日(ついたち)」を指し、もとは農家が豊作を願う習わしとされる。花街では新暦の8月1日、日頃から世話になっている人を訪ねて回る風習として続けられている。