LGBTQアスリートのメッセージと写真が飾られているプライドハウス東京の常設センター(東京都新宿区)

LGBTQアスリートのメッセージと写真が飾られているプライドハウス東京の常設センター(東京都新宿区)

 レズビアンやゲイ、トランスジェンダーなど性的少数の人たちは英語の頭文字を取って「LGBTQ」と呼ばれる。当事者であることを公表した東京大会の参加選手は170人超と史上最多で、前回リオデジャネイロ大会の3倍にも上る。

 当事者たちの存在を可視化する取り組みを、LGBTQの権利擁護団体「プライドハウス東京」がツイッターで始めている。どの競技にどの選手が出場するかを毎日、本人のSNSのアカウントとともに紹介している。サッカー女子準々決勝で日本を破ったスウェーデンには4人のLGBTQ選手がいたことも分かる。

 ゲイの街で知られる新宿2丁目の近くに、プライドハウス東京が昨秋に構えた常設のLGBTQセンターがある。五輪では2010年バンクーバー冬季大会から現地のNGOなどが期間限定で拠点を設けており、東京もその流れをくむ。

 フロア内にはカミングアウトした国内外のアスリートの写真とメッセージが飾られていた。サッカー女子カナダ代表のクイン選手はこんな言葉を寄せている。

 「LGBTQ+(プラス)の若者にとって、カミングアウトしているロールモデルがスポーツ界にいるということは、大きな意味を持ちます。次世代の若者たちが、スポーツは無限に可能性が広がっていると信じることができるからです」

 プライドハウス東京代表の松中権さん(45)は「LTBTQコミュニティーは死が身近にある」という。悩みを抱え命を絶つ若者も少なくないマイノリティーの世界に、東京大会の「多様性と調和」が光を与えてくれることを願う。