皆川博恵

皆川博恵

 東京五輪レスリング女子76キロ級の3位決定戦が2日、幕張メッセで行われ、皆川博恵=クリナップ、立命館宇治高-立命館大出=が中国の周倩に敗れ、銅メダルを逃した。


 33歳で初出場した大舞台。2008年北京五輪の浜口京子さん以来となる女子最重量級のメダルを狙ったが、一歩届かなかった。皆川は「6分間闘うことができなかった。最重量級はメダルを取れていなかったので、私が取りたいと思っていたが、かなわなかった。サポートしてくれた人がたくさんいたのに申し訳ない」と話した。


 皆川は2016年リオデジャネイロ五輪の前年に左膝前十字靱帯を断裂し、代表入りに届かなかった。引退を考えたが再起し、19年9月の世界選手権で2位に入って東京五輪代表を決めた苦労人だ。


 原点は、父の鈴木秀知さん(70)が京都府宇治市で始めた「宇治レスリング教室」。宮城県出身の秀知さんは日体大を卒業し、1975年、宇治高(現立命館宇治高)に赴任した。数年後に同高を拠点とし、地元の幼児から大人まで参加できるレスリング教室を開いた。幼かった皆川は兄の崇之さんと一緒に「気が付いたらレスリングをしていた」という。家族のサポートも得て、レスリング人生を懸けた勝負のマットで懸命に闘った。


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 みながわ・ひろえ 1987年生まれ。旧姓鈴木。京都府宇治市出身。東宇治中、立命館宇治高、立命大でいずれも全国大会優勝。全日本選抜選手権8連覇。世界選手権は2017、18年に銅メダル、19年に銀メダルを獲得。身長162センチ。17年に結婚。