女子76キロ級3位決定戦 中国の周倩(左)と対戦する皆川博恵=幕張メッセ

女子76キロ級3位決定戦 中国の周倩(左)と対戦する皆川博恵=幕張メッセ

皆川博恵

皆川博恵

 東京五輪のレスリング女子76キロ級が2日、幕張メッセで行われ、宇治市出身の皆川(旧姓鈴木)博恵(クリナップ、立命館宇治高―立命大出)は3位決定戦で敗れ5位となった。2008年北京五輪の浜口京子さん以来となる日本勢の女子最重量級のメダルを目前にして逃し、「自分がイメージしたものとは違ったけど、これが私の全力なのかなと思う」と悔しがった。

 33歳11カ月で挑んだ大舞台だった。前回の16年のリオデジャネイロ五輪は代表の最有力候補に挙がりながら、左膝の靱帯[じんたい]断裂の大けがで離脱。「リオに出て辞めようと思っていた」という青写真は崩れた。「年齢も年齢で、もういいかなと。社会経験のないことも自分の中でコンプレックスだった」

 それでも現役を続行したのは、一筋に取り組んできたレスリングへの素直な思いからだ。最後と決めて挑んだ16年の全日本選手権。優勝すると「レスリングが嫌いになったわけじゃない」と自然に思えた。翌年秋には同学年の元レスラーの拓也さん(34)と入籍し「生活基盤が固まってレスリングに打ち込めている」。19年まで3年連続で世界選手権のメダルを獲得し、五輪代表の座も手にした。

 幼稚園の頃から大会に出場し、競技歴は30年を超える。表彰台には立てなかったが「五輪はすばらしい舞台だった。どういう形になるか分からないけど、また戻ってきたい」。泣きはらした目で語った。