オンライン調印式で吉利汽車と戦略的パートナーシップを結んだロームの松本功社長(右)=京都市右京区・ローム本社

オンライン調印式で吉利汽車と戦略的パートナーシップを結んだロームの松本功社長(右)=京都市右京区・ローム本社

 ロームは、中国の自動車大手、吉利汽車と戦略的パートナーシップを締結した。電力損失が少ないシリコンカーバイド(SiC)を使ったパワー半導体を同社の電気自動車(EV)に供給する。ロームが完成車メーカーと業務提携するのは初めて。

 ロームは吉利汽車と2018年に技術交流を始め、EVの駆動システムに使うインバーター(電力変換器)や車載充電システムの開発に協力してきた。SiCデバイスの活用でEVの航続距離の向上や充電時間の短縮を図るため、両社の経営トップが7月にオンライン調印式を開き、提携に合意した。

 吉利は第1弾として、開発中のEV用プラットホームにロームのSiC製パワー半導体を搭載したインバーターを採用した。ロームは提携を足掛かりに車載用SiCデバイスの供給拡大を目指す。

 吉利汽車は、スウェーデンの自動車大手ボルボ・カーを傘下に持つ浙江吉利控股集団の中核子会社。2020年は中国で132万台の新車を販売した。