【資料写真】大津赤十字病院(大津市)

【資料写真】大津赤十字病院(大津市)

 大津市と大津赤十字病院(同市)は3日、同病院が1990年から31年間、使用した地下水を、市に届け出ずに公共下水道に排出し、下水道使用料約5億1600万円(推計)を支払っていなかったと発表した。うち約4億1500万円は地方自治法上の時効(5年)を過ぎているが、同病院は全額支払う方針。

 両者によると、同病院は90年に本館を建て替えた際、地下水をトイレの洗浄に使い公共下水道に排出することを市に申告しなかった。病院側は、当時、市に地下水を使うことを示した図面などを提出したとし、「申告済みで、納付している下水道使用料に地下水分も含まれていると認識していた」と説明した。

 市は、昨年倒産した市内のホテルが創業時から約30年間、井戸水の下水道使用料を払っていなかったため、昨年7月以降、下水道の無届け排水の実態調査を実施。今年5月28日、同病院の無届けが発覚した。過去5年のメーター記録などから使用料の総額を推計した。

 同病院は「公的医療機関としてこのような事態を重く受け止め、今後、起きないよう努める」としている。