届いた年賀状を前に、羽子板型年賀状を手にして喜ぶひこにゃん(2019年1月、彦根市役所仮庁舎)

届いた年賀状を前に、羽子板型年賀状を手にして喜ぶひこにゃん(2019年1月、彦根市役所仮庁舎)

 滋賀県彦根市の2019年度一般会計暫定予算に運営委託費が盛り込まれず4月からの活動が危ぶまれていた市の人気キャラクター「ひこにゃん」について同市は29日、原則、従来通り彦根城などに登場することを明らかにした。運営団体がボランティアによる協力を市に申し出たためで、観光シーズンの長期休業は回避されることになった。

 ひこにゃんは現在、毎日1日3回、彦根城や観光施設の四番町スクエアなどに登場して観光客を楽しませている。市などによると、4月2~5日の4日間は人員を確保するため活動を休むが、6日以降はこれまで通り登場する。選挙啓発など市の内部イベントや新たな登場依頼の受け付けは当面見合わせる。

 ひこにゃんの運営団体の一般社団法人日本ご当地キャラクター協会(同市)が自主運営を申し出た。資金は、同協会が募金やクラウドファンディングを通じ、次の6月議会で本予算案が可決されるまでの経費400万円を集めて賄う。同協会の荒川深冊代表(48)は「ひこにゃんはご当地キャラの中で偉大な存在。心配していたファンの皆さんには安心してもらいたい」と話している。

 大久保貴市長は「活動の制約は残るが、志に心から感謝している。早く本予算案を可決できるように努力したい」と話した。

 ひこにゃんの公式ホームページは予算が付かなかった影響で更新が停止するため、活動予定などの情報提供は公式フェイスブックで行う。

 同市では、市民イベントなどの事業見直しに反発した議会が新年度当初予算案を否決。ひこにゃんの運営委託費を盛り込まない暫定予算案を可決したため、ひこにゃんの活動が不安視されていた。