1980年代にブームを迎えた日本のファイバーアートを再び活性化するきっかけにと、京都と東京を中心としたベテランと中堅の15作家が、京都文化博物館(京都市中京区)で作品展を開いている。大型作品や天井からつるす作品が展示できる場所が限られる上、近年はファイバーアートを学ぶ学生が減少しているといい、先細りを懸念する声もある。同展実行委員会代表で、京都が拠点の久保田繁雄は「今後は定期的に作品展を開き、発表の機会を確保したい」と話している。

 中国・深圳の国際展に参加した有力作家7人が、2018年に同館で開いた作品展が好評だったことから、今回はさまざまな技法や素材と向き合う中堅の作家も加えて実施。30~80代が、それぞれ長さ約10メートルの壁面や通路を使って平面や立体作品を並べた。

 ベテラン勢では、久保田が赤色と灰色のサイザル麻を塔のように3段につるして縄文時代をイメージした2作品を出品。一方は重厚な存在感を放ち、他方は白色を加えて火焔(かえん)土器のような……