県内の小学校に残る4体の「青い目の人形」が展示されている会場(大津市御陵町・市歴史博物館)

県内の小学校に残る4体の「青い目の人形」が展示されている会場(大津市御陵町・市歴史博物館)

 太平洋戦争前に平和と友好を願い米国から贈られた「青い目の人形」をテーマにしたミニ企画展が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。人形が日本にやってきた当時の資料に焦点を当て、滋賀県内の学校で歓迎された様子を伝えている。

 青い目の人形は1927(昭和2)年、米国人宣教師シドニー・ルイス・ギューリックが中心となって日本の小学校や幼稚園に贈られ、滋賀県内にはおよそ135体が届けられたという。ただ、開戦後は敵視され、多くが廃棄された。

 会場では滋賀県内に現存する4体を展示しているほか、子どもが歌や踊りを披露して人形を盛大に迎えた様子を記録した学校沿革誌や、少女たちが人形を大事そうに抱いている写真、学校で歓迎会が開かれたことを伝える新聞記事などが並ぶ。

 米国での人形の調達の仕方などを日本語に訳して紹介した冊子や、ギューリックが日本の子どもに宛てた手紙、ギューリックの孫が県内の小学校に新たに贈った人形3体も展示されている。同館の福庭万里子学芸員は「人形がいかに歴史に翻弄(ほんろう)されたのか、展示品から感じ取ってほしい」と話している。

 9月5日まで。月曜休館(8月9日は開館、翌日休館)。有料。