男子50キロ競歩 レース後半、集団で競り合う丸尾(中央)=6日午前、札幌市 撮影・薄田和彦

男子50キロ競歩 レース後半、集団で競り合う丸尾(中央)=6日午前、札幌市 撮影・薄田和彦

 東京五輪の陸上男子50キロ競歩が6日、札幌市内で行われ、京都市西京区出身の丸尾知司(愛知製鋼、洛南高-びわこ成蹊スポーツ大出)が初の五輪で32位となった。

 丸尾は序盤から2位集団でレースを展開。30キロ付近で優勝したダビド・トマラ(ポーランド)が前へ大きく飛び出すと、35キロ過ぎで集団から遅れ出し、次第に離された。川野将虎(旭化成)が日本勢最高の6位、勝木隼人(自衛隊)は30位だった。

 洛西中で陸上を始め、箱根駅伝出場に憧れて全国高校駅伝の強豪・洛南高へ。長距離ランナーとして都大路を駆けることを夢見たが、入学直後から故障が続き、ウオーミングアップで取り組んでいた競歩への転向を勧められた。

 転機は2年の冬。けがが重なり、左ひざの手術に踏み切った。車椅子と松葉づえ生活を余儀なくされ、歩けることの幸せを実感した。病気で選手生命を絶たれた仲間の「何でもいいから競技がしたい」との一言が胸に刺さり、競歩に専念する意思が固まった。

 3年時に全国高校総体で3位に入り、新潟国体で優勝。びわこ成蹊スポーツ大、社会人でも競歩を続け、2017年の世界選手権に出場するなど経験を積んだ。

 19年の全日本高畠大会では日本記録を上回りながらも2位となって五輪切符を逃し悔し涙を流した。それでも今年4月の最終代表選考会で最後の一枠をつかみ、念願の舞台に挑んだ。

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 まるお・さとし 1991年、京都市西京区出身。洛西中で陸上を始め、洛南高時代にけがをきっかけに長距離から競歩に転向した。びわこ成蹊スポーツ大を卒業後、和歌山県庁に入り、2016年に愛知製鋼へ移籍。17年の世界選手権50キロ競歩で5位入賞。21年4月の日本選手権50キロ競歩で優勝し、自身初の五輪代表に決まった。