写経体験をするフランスの旅行会社の担当者(大津市坂本本町・延暦寺)

写経体験をするフランスの旅行会社の担当者(大津市坂本本町・延暦寺)

 大津市は外国人観光客を増やそうと、世界文化遺産の延暦寺(同市坂本本町)を核とする新たな観光ルートを検討している。体験型のプログラムも盛り込み、国内外の旅行会社に売り込む。京都観光に訪れた客を、近接する大津に呼び込むことを狙う。

 新たなルートは、外国人観光客に人気の延暦寺を基点に、大津市内の歴史文化や琵琶湖岸の自然などに触れながら巡ることを想定している。

 ターゲットは欧米とオーストラリア。市によると、市内への外国人観光客は台湾や中国、韓国などアジア圏が多い。寺社を中心とするルートを設定することで、日本の伝統文化への関心が比較的高い欧米圏の客の掘り起こしを図る。

 14日には、フランスの旅行会社の担当者3人をモニターとして延暦寺に招いた。精進料理や写経などのプログラムを体験した3人は、寺の担当者に所要時間や料金などを熱心に尋ねていた。タミラ・アルボーズさんは「精神的な平穏を得られる良い場所。日本の歴史文化はフランス人にもアピールできる」と話した。

 市観光振興課は「延暦寺から、他の観光地にどう結び付けるかが大津観光の課題。ルート化で延暦寺以外の観光地の魅力もPRし、認知度を高めたい」とする。

 本年度中に体験プログラムを固め、来年度以降に観光関係者と調整した上で、ルートとして旅行会社に売り込む。