府議選が無投票となった京都市左京区のポスター掲示板。激戦の市議選(右)に比べて府議選は空きが目立つ=29日

府議選が無投票となった京都市左京区のポスター掲示板。激戦の市議選(右)に比べて府議選は空きが目立つ=29日

 29日告示された京都府議選は、京都市中京区や左京区、南区など過去最多の5選挙区で無投票となった。滋賀県議選の無投票も3選挙区に上る。一足早く当選が決まった候補者の事務所は喜びに包まれたが、有権者からは無投票を残念がる声も聞かれた。

 立候補の届け出が午後5時に締め切られると各選挙区で無投票当選が決まった。府議選の中京区で初当選した自民党新人の青木義照さん(55)は、事務所で万歳し、支持者と喜びを分かち合った後、「当選はうれしいが、新人なのでやはり選挙を戦いたかった」と漏らした。

 中京区が無投票になったのは8年ぶり2回目。子育て中の主婦(37)は「投票できずに残念。無投票だと、有権者が蚊帳の外という感じがする」と話す。

 京都市内で府の権限は少なく、府議の存在感も小さいとされる。左京区では市議選が定数8を15人で争う激戦となったが、府議選は初の無投票で幕を閉じた。

 選挙ポスターを眺めていた女性(79)は「市議は身近に感じるが、府議はどんな活動をしているかよく分からない」。会社員の男性(30)は「立候補が少ないのは、選挙に出るためにお金が必要だからでは」と供託金制度を疑問視した。

 県議選が無投票になった高島市の兼業農家の男性(64)は「深刻な過疎化の問題など、候補者の意見を聞いてみたかった」と嘆いた。