【資料写真】京都市立病院

【資料写真】京都市立病院

 京都市立病院機構はこのほど、2020年度決算が13億9100万円の赤字だったと発表した。赤字は3年連続で、金額は過去最大。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う「受診控え」や市立病院(中京区)で起きた院内クラスター(感染者集団)などが影響し、収益が悪化した。

 市立病院は、経常損益が前年度比8億6400万円悪化し、赤字が13億1500万円に拡大した。売り上げにあたる医業収益は前年度比9・6%減の161億8900万円。20年度から発行可能となった特別減収対策企業債を20億8700万円発行し、資金不足を補った。

 昨年7月、看護師や入院患者ら計29人が新型コロナに感染する院内クラスターが発生し、同21日~8月10日に一般外来を停止したことも経営に響いた。外来患者数は前年度比18・7%減の25万9803人、入院患者数は同14・5%減の14万3960人にそれぞれ落ち込んだ。

 一方、新型コロナの入院患者については府内最多の387人(今年6月末現在)を受け入れ、コロナ対応に関する補助金の収入は20年度で8億1100万円に上った。

 京北病院(右京区)も外来・入院患者数が減ったことなどから経常損益は同1400万円悪化し、赤字は7600万円になった。

 同機構は「本年度も新型コロナの影響で患者の減少は続いているが、経営改善のため入院患者数の増加に取り組むとともに、新型コロナにも引き続き対応していく」としている。