龍谷大平安-盛岡大付 6回裏龍谷大平安1死二、三塁、中前へ2点適時打を放つ西川(甲子園)

龍谷大平安-盛岡大付 6回裏龍谷大平安1死二、三塁、中前へ2点適時打を放つ西川(甲子園)

 第91回選抜高校野球大会第7日は29日、甲子園球場で2回戦3試合が行われ、龍谷大平安が9―1で盛岡大付(岩手)に快勝し、準々決勝に進んだ。龍谷大平安の8強入りは2016年以来、3年ぶり。

 追い込まれた龍谷大平安の西川はバットを短く持ち、食らいついて変化球をたたいた。打球はしぶとく二塁手の頭を越えて中前への2点適時打に。「チャンスで1本出て良かった」。六回1死二、三塁の好機をものにした2年生は涼しい顔で振り返った。

 初回は遊ゴロ、四回は三振に倒れた。転機は3打席目の直前。「体が開いている」と原田監督に指摘され、センター方向を意識したスイングを徹底し、適時打につなげた。仲間の安打で二塁に進むと、続く中島への3球目で果敢に三盗を決め、得点に結びつけた。七回も中前適時打で追加点を奪い、チーム最多の3打点を挙げた。

 初戦は、試合前に電光掲示板で自分の名前が紹介され、初めて先発だと知った。最初は緊張したが「心の準備はできていた。楽しんだ方が得」とさらり。苦手な走り込みで下半身を鍛え、守備に磨きをかけた冬場の練習が自信につながった。

 試合の明暗が分かれたのは初回だった。1死満塁から無得点だった相手に対し、同じ1死満塁から奥村が四球を選び1点を先取。「逆方向を意識した」と続く三尾がファウルで粘って10球目を左前に運んで2点を追加し、主導権を握った。

 好機を逃さなかった西川や三尾が貫いたのは2ストライクからのノーステップ打法。「一つ上の先輩がやっていた粘りの打撃をまねしている」と三尾。受け継がれる技術と「平安魂」で伝統校が3年ぶりの8強に名乗りを上げた。