仕事帰りにお酒を楽しむ常連客たち。8日からは営業時間の短縮が要請される(6日午後8時15分、大津市栄町)

仕事帰りにお酒を楽しむ常連客たち。8日からは営業時間の短縮が要請される(6日午後8時15分、大津市栄町)

 滋賀県内に初適用されるまん延防止等重点措置の内容と対象地域が決まった6日、営業の制約を受ける飲食店主や生活面の影響を心配する市民からは、あきらめや落胆の声が聞かれた。

 カウンターが仕事帰りの常連客らで埋まっていたJR石山駅(大津市)近くの焼き鳥店。店主(58)は「酒が出せないので商売にならない」と、8日から当面の間、店を閉めることを決めた。同市の会社員女性(46)は「ストレス解消の場がなくなるので残念だけど、自粛しないといけないので仕方がない」とビールを片手に声を落とした。

 大津市など13市では8日以降、飲食店は営業時間の短縮と酒類の提供停止が求められる。感染者数が比較的少ない市も含まれる。

 高島市で豆腐料理店を営む男性(70)は「感染者が少ないとはいえ、注意喚起のため必要なことだと思う。経営的にはつらいが、飲食店やお客さんがより自らを律するきっかけになれば」と前向きに捉えた。

 重点措置の適用外となった多賀町も、時短要請の対象に。多賀大社前の和食店の店主(51)は「夜に営業できなくなるのは困る」とし、「どうせなら県全体に適用してほしかった。観光客が多賀大社に集中してしまわないか心配だ」とこぼした。

 重点措置では飲食店のほか、大型商業施設なども時短要請の対象になる。平和堂(彦根市)は13市内の約20店舗で食料品売り場などを除き、営業時間を30分~1時間短縮する予定。他の大型施設も対応を検討している。

 東近江市のアル・プラザ八日市を訪れた会社員の男性(40)=同市=は「全国的に感染が広がっているので、ルールには従うつもり」と時短などの制約に理解を示した。一方、近鉄百貨店草津店(草津市)で買い物をしていた会社員の男性(40)=栗東市=は「重点措置だけで感染抑制につながるのか。飲食店以外にも営業時間の制限をかけるべきではないか」と話した。

 飲食店でのアルバイトのシフトが減らされたという大学3年(21)=大津市=は「県内で感染者が増えていれば仕方ない。期間中は家にこもるしかない」と肩を落とした。