女子マラソン スタートする一山(中央)=7日午前6時3分、札幌市

女子マラソン スタートする一山(中央)=7日午前6時3分、札幌市

22キロ付近(北海道庁旧本庁舎前)を先頭集団で走る一山(7日午前7時18分、札幌市)=撮影・薄田和彦

22キロ付近(北海道庁旧本庁舎前)を先頭集団で走る一山(7日午前7時18分、札幌市)=撮影・薄田和彦

レース中盤、北海道庁旧本庁舎前を先頭集団で走る一山(午前7時18分、札幌市)

レース中盤、北海道庁旧本庁舎前を先頭集団で走る一山(午前7時18分、札幌市)

マラソン女子 30キロを過ぎ先頭集団で争う一山(7日午前7時52分、札幌市)

マラソン女子 30キロを過ぎ先頭集団で争う一山(7日午前7時52分、札幌市)

日本勢トップの8位でゴールする一山麻緒。日本女子17年ぶりの入賞を果たした=札幌市

日本勢トップの8位でゴールする一山麻緒。日本女子17年ぶりの入賞を果たした=札幌市

 東京五輪の陸上女子マラソンが7日、札幌市で行われ、京都を拠点に活動するワコールの一山麻緒が8位で入賞した。日本勢の同種目入賞は2004年アテネ大会以来。優勝はジェプチルチル(ケニア)。鈴木亜由子(日本郵政グループ)は19着、前田穂南(天満屋)は33着だった。


 一山は序盤から先頭集団の中で冷静にレースを進めた。30キロを過ぎて離され出したが、粘り強く上位を守った。レース後、「世界の選手は暑くても強いと思った。出来るだけ長く先頭集団で走りたいとついて行った。これ以上頑張れないというくらい走ってきたので、今日は勝てなかったけれど悔いはないです」と話した。


 鹿児島県出水市出身。3歳から水泳教室に通い、小学1年で選手コースへ。駆けっこで友人に勝てず、小学5年からスポーツ少年団で陸上も始め、隣町の男子と合同チームで挑んだ駅伝大会で優勝の喜びを味わった。


 中学から陸上に絞ったが、思うように結果は出なかった。競技を続けるか悩んだ時、出水中央高の女子駅伝部監督・黒田安名さんと出会い、同高へ進んで練習に打ち込んだ。


 高校卒業後、2016年にワコール(本社・京都市)へ入社した時に抱いた目標は「東京五輪にマラソンで出たい」。先輩で4大会連続で五輪出場した福士加代子の背中を追い、京都で力を伸ばした。福士の18歳当時の練習メニューをなぞるようにトレーニングを積み、16年の全日本実業団対抗駅伝はルーキーながら1区区間新。その後も長距離レースで好記録を連発し、全国都道府県対抗女子駅伝では京都チームのアンカーとして優勝のゴールテープも切った。


 初マラソンは19年3月の東京。日本勢トップの7位だった。わずか1年後の20年3月、名古屋で行われた五輪代表最終選考会では、日本歴代4位、日本人国内最高となる2時間20分29秒で優勝し、五輪切符をつかんだ。


    ◇
 いちやま・まお 鹿児島県出水市出身。出水中央高3年で全国高校総体に出場し、2016年春にワコール入社。五輪4大会連続出場の福士加代子の後を追って力を伸ばした。全国都道府県対抗女子駅伝では17年に1区2位で京都の優勝に貢献。20年にはアンカーとして優勝。同年3月の名古屋ウィメンズマラソンで優勝し、東京五輪代表の最後の3人目の座を射止めた。