京都大学桂キャンパス(京都市西京区)

京都大学桂キャンパス(京都市西京区)

 京都大桂キャンパス(京都市西京区)の設備工事の随意契約を巡る贈収賄事件で、収賄容疑で逮捕された京都大学職員の男(30)が「業者にもうけさせているから(物品を)要求してもいいと思った」と供述していることが7日、捜査関係者への取材で分かった。欲しい家電製品をLINE(ライン)で贈賄側業者に指定していたという。

 捜査関係者の説明では、京大職員の男は贈賄容疑で逮捕された滋賀県竜王町の電気設備会社社員の男(29)に対し、便宜供与の謝礼としてテレビや扇風機など約25万円分の家電製品を自ら要求。大学構内で受け取ったり、自宅に送らせたりしていた。

 京大職員の男は2011年に滋賀医科大の技術職員として採用され、18年10月に京大に転籍。桂キャンパスの給排水・空調設備工事で随意契約の見積もりを取る業者を選ぶ立場にあった。複数社の見積もりが必要な場合でも、この事件の贈賄側業者に他社分を用意させ、同社の提示額が最も安くなるように調整していたという。

 捜査関係者によると、贈賄側業者は京大職員の男に物品提供を始めたとされる20年度、京大から計数千万円分の随意契約を受注しており、前年度から数倍に増えたという。

 府警は7日、両容疑者を送検した。京大桂キャンパスや贈賄側業者など5カ所を家宅捜索し、契約関係の書類など約100点を押収した。