西日本豪雨からの復興を願う風船が、275キロ離れた京都府与謝野町に飛来した

西日本豪雨からの復興を願う風船が、275キロ離れた京都府与謝野町に飛来した

熊野町の子どもたちから送られてきた色紙やメッセージ

熊野町の子どもたちから送られてきた色紙やメッセージ

 2018年の西日本豪雨で大きな被害を受けた広島県の住民が復興への願いを込めて飛ばしたメッセージ付きの風船が7月、275キロ離れた京都府与謝野町男山のグラウンドに届いた。見つけた中学生の野球チームが同封されていたヒマワリの種をまき、手紙を送り合うなど被災地との交流を続けている。

 広島県熊野町の団地「大原ハイツ」は2018年7月6日、大雨の影響で発生した土石流が襲い、12人の住民が犠牲になった。

 今年7月10日に同団地で行われた追悼行事で、防災への意識を高めてもらおうと、近くの熊野第四小に通う子どもたちを含む住民60人が100個の風船を飛ばした。遺族らのメッセージと一緒に、2年前から団地で育てているヒマワリの種を同封した。

 11日朝、丹後地域の中学生44人が所属する野球チーム「MYTベースボールクラブ」が、男山八幡公園のグラウンドに練習に来ると、そのうち一つの風船が落ちているのを見つけた。

 風船に付いていた折り紙には「土砂災害で人が死なないようにしてください」などのメッセージと学校名が書かれており、広島の被災地から飛んできたことを知った。

 同クラブが同小に連絡し写真や手紙を送ると、「京都まで届いてとてもうれしい」といった、小学生10人のメッセージが書かれた色紙が返ってきた。同クラブ代表の河嶋洋文さん(56)は「メッセージを見て自分たちも頑張ろうと前向きな気持ちになれた」と話す。追悼行事を主催した団体によると、風船を拾ったという連絡は同クラブ以外無く、関係者も「そんなところまで飛んだのか」と驚き、喜んでいるという。

 同封されていた種はグラウンド内4カ所にまかれた。風船を見つけた糸井寿哉さん(13)は「広島から届くなんてすごい奇跡。自分も山の近くに住んでいるので災害には気をつけたい」と話していた。