東京五輪の全競技が8日に終了した。閉会式が行われた国立競技場は祭典の名残を惜しみ、解放感に包まれた。冒頭で競泳金メダルの大橋悠依が笑顔で日本国旗を運んだ。午後8時20分から各国選手が入場し、日本選手団は陸上の田中希実やアーティスティックスイミングの乾友紀子ら90人が参加。穏やかな笑顔で手を振る姿が見られた。

 7月21日から連日、京都と滋賀にゆかりのある選手を取材した。57人全員のプレーを見届けることはできなかったが、選手の喜び、悔しさ、感謝の声を記事にした。

 コロナ禍での開催となり、23日の開会式の最中でさえ「本当に開催するのか」と不安に襲われた。選手や関係者にクラスターが発生しないか。五輪開催で医療体制が逼迫(ひっぱく)しないか。選手たちに批判の矛先が向かないか。先は見通せなかった。だが、その緊張感は日ごとに薄れた。競技中止や大幅な変更などは……