「体を動かす体操を日常にぜひ取り入れてください」と話す安西教授(大津市・龍谷大)[LF]

「体を動かす体操を日常にぜひ取り入れてください」と話す安西教授(大津市・龍谷大)[LF]

 たまたまテレビでラジオ体操が放映されたので、音楽に合わせ体操をしていると、「その良い姿勢のまま、今日も1日過ごしましょう」とのアナウンスが。鏡を見ると、いつもはかなりの猫背なのに、確かに姿勢が良くなっている! ラジオ体操の効能と歴史について、安西将也龍谷大教授(公衆衛生)に話を聞いた。

■運動の組み合わせ素晴らしく

 ラジオ体操は、初代(第1、第2、第3)、2代目(第1、第2、第3)、現在の3代目(第1、第2)があります。初代第1が誕生したのは1928年。諸外国と比べて日本人の体格差があまりにあり、体格・体力向上のため、国家事業として作られました。

 参考となったのが、健康作りとしてアメリカの生命保険会社が作ったラジオ体操です。とはいえ動作、曲とも日本オリジナル。動作と曲は、すべて異なります。初代第1はすべての国民、初代第2が青壮年、初代第3が青壮年向けでさらに筋力アップ、といったように、対象や狙いも違っていました。運動の組み合わせも素晴らしく、16種類の動作で構成する2代目第3で心拍数調査をしてみると、少しずつ心拍数を上げて、最後にクールダウンさせている。よく考えられています。

 ラジオ体操は、姿勢をよくします。パソコン操作などが長くなると、猫背になったり、間違った姿勢が固定化されたりしていませんか? そんな時には胸を開く動作がお勧めです。例えば、肩甲骨を寄せるなどして、左右上下させるといった動きで、全部のラジオ体操にこの動作が入っています。実はこの動作、姿勢を正す動作なのです。

 筋肉を動かすことは、脳を活性化させるということです。さらに有酸素運動域に入ると、脳の活性化だけではなく、脳内に不安感や抑うつ感を解消する分泌液が出てきます。生活習慣病やうつ病予防にもなるので、ぜひ体操はしてください。私自身ですか? 毎日、入浴前に2代目第3を4年間続けています。まじめにやると、汗をかきますよ。